無意味なほどのディレイに繰り返されるサブリミナルのようなメロディ。
みなさんご存知…と言いたいですがご存知でないのがジグジグスパトニックという80年代のバンドだと思います。
80年代ってどんなイメージでしょうか?
僕は一言でいうなら「前衛的なぶっとんだ年代」と答えます。
中でも、ジグジグスパトニックというバンドは音楽としてもファッションとしてもぶっとんでて異質でした。
網タイツを頭から被っているボーカル。
攻撃的なファッションと脳内をいじくり回すようなギターリフ。
ロカビリーテイストのツインギター。
バンドの「顔」はボーカリストとギタリストとは良く言ったもので、X japanしかりなのですが、僕はジグジグスパトニックこそが正にそれを体現するバンドだったと思っています。
メンバーを紹介しましょう。
ヴォーカル:マーティン・デグビル
メインギター:トニー・ジェイムス
サブギター:ニール・ウィットモア(ニールX)
ベース:クリス・カバナ
誰?:レイ・メイヒュー
となっています。
レイ・メイヒューは何のパートだったんだろう…。シンセの女性もいたと思うんですが。sigue sigue sputnikのウィキペディアもないのでちょっと不明です。すみません、
sigue sigue sputnikの代表曲
SIGUE SIGUE SPUTNIK – Love Missile F1-11
しょっぱなからディレイを覚えたての中学生のようなエフェクトを畳みかけてくれます。
ご覧のように、日本愛に溢れた方のようなのできっと親日家なんじゃないかなぁと思ってます。
80年代の映画、ブレードランナーのようにこんなアジア圏の都市のカオスさってあるんでしょうね。
今見てもカッコいいPVです。このPVのカッコよさはAKIRAとか見た人じゃないと分からないかもしれない。ken ishiiとか。
しかしファッションセンスとかが飛んでます。明らかにおかしいけど綺麗なんだよなぁ。
この曲を久しぶりに聞いたのはグランドセフトオート・バイスシティでしたが、この曲を入れてくれたロックスター社に感謝。続編ゲームですが、グランドセフトオート・サンアンドレアスでの同じく80年代を代表するバンド、ガンズアンドローゼスの「welcometo the jungle」です。
過去にはこの曲でグランドセフトオート・バイスシティPVがあったんですが…探せず残念です。
SIGUE SIGUE SPUTNIK – 21st Century Boy
弾いてるのか、弾いてないのか。そんな事は関係ないし歌ってるか歌ってないかも関係ない。
口パク?マイクを口に当てるタイミング?そんなの知らないよ。
そんなマーティン・デグビルの声が聞こえてきそうなビデオです。
絶対5人バンドじゃないんだよなぁ…。謎が謎を呼びます。
この曲もサブリミナル的な繰り返しで「スペースカウボーイ」の歌詞が繰り返されますが聴けば聴くほどハマってしまう自分がいます。マーティン・デグビルのダンス、なんかハマっちゃいませんか?
Sigue Sigue Sputnik – Success
この曲は異色なんですよね。ジグジグスパトニックには珍しい歌モノの曲です。
しかもこれが元気いっぱいで聴いてると燃えてくるんですよ。
このPVでもファッションは80年代全開なんですが、ハッピーな雰囲気が伝わってきます。
こうゆうのが「古き良き…」なのかもしれません。
別バージョンはこちら。これもほんと楽しそう。
Sigue Sigue Sputnik – Atari Baby
80年代のドストライク。ブレードランナー&ジグジグスパトニックのビデオです。
飲んでる最中に聴きたくなるような気だるさと中毒性のあるスローなナンバーです。
Atari=ゲーム会社のアタリ社なんだろうか?※Atari…アメリカのゲーム会社で、世界初のビデオゲームを作るために創立された会社だそうです
この曲を聴いてもらえるだけでカオスな日本文化やジグジグスパトニックの良さを分かってもらえるかも。
影響を与えたであろうミュージシャン
こんなバンド知らないよ…。そう思った方もいるでしょう。
しかし、日本を代表するミュージシャンにも影響を与えている点を忘れてはいけません。
代表されるのは「布袋寅泰」さんでしょう。
あのギターのディレイの使い方や音作りを含めて、このバンドの影響を感じずにはいられません。
(特に、布袋さんはライブで共演もしているそうなのでガチなファンだと思われます)
でも布袋さんの気持ちも分かります。
これほど前衛的で時代を先取りして(し過ぎてていまだに付いていけてない気もするけど)、新しい音楽を創り上げたバンドってなかなかいないと思いますから。
久しぶりに80年代の音楽を聴いてて、ぜひ紹介したくなって書いてみました。
この時代の雰囲気が好きなあなたには喜んでもらえたんじゃないでしょうか。
80年代の音楽がなぜ素晴らしいのか?それは、ファッションも含め本当に自由だからだと思います。
何がカッコ良くて何がダサくて。そんなの関係なしに好きなように「自分の形」を作ろうとしていたからだろうと思います。
確かに今見るとカッコ悪かったりする物もあるかもしれませんが、それは形を作ろうとした結果。そんな挑戦をした人は僕はやっぱりカッコいいと思うんだよなぁ。