映画「ロッキー」。あまりにも有名なこのタイトルですが、古い映画なのでまだ見た事がない!という若い人もいるんじゃないでしょうか?
こんにちは。かの地からスタッフの興介です。
先日、地元に帰って来てからすごくお世話になった岩国市麻里布町のシネマ館が今年5月10日で閉店するという話を聞き つけ、映画を借りに行って来ました。
子供に見せる用にスタジオジブリ作品を借りようと思ったのですが、自分で見る映画も何か借りたい。色々見て周った結果、借りたのはもう何回も見ている「ロッキー・ザ・ファイナル」。
よく、「○○していない人は人生損してる」という表現をしますが、ロッキー等の名作映画は「見てない人は人生得してる」と思います。これから見て感動を味わう事が出来るじゃないですか。これから感動出来るってうらやましいですよ。
今回は、そんな映画「ロッキー」をご紹介します。GWを前にして、時間がある方はぜひ海外ドラマを1シーズン見るような気持ちでロッキーを全て通して見てみるのはいかがでしょうか?
それでは、ロッキーのテーマを聴きながらお読みください。
冴えないボクサーの話から始まる映画ロッキー
まだ見た事のない方は「ロッキー=ボクシングでのし上がる男のサクセスストーリー」という風に思っているのではないでしょうか?もしくは、ロッキーが「エイドリアンー!」と叫ぶ映画?
確かにそれは両方間違っていないと思いますが、ロッキーのサクセスストーリーは「お金」と「名声」だけではありません。むしろ、名声もお金もロッキーは別に必要としていません。ロッキーが必要なのは「エイドリン」と「家族」だけです。ロッキー自身が思う一番のサクセスといえば、地位も名声も関係なく素晴らしい人間になれた事じゃないかと思います。
ロッキーという映画は、ご存じシルベスター・スタローンを一躍スターダムに押し上げた映画です。
実はこの映画の脚本は、他ならぬシルベスター・スタローンその人です。食べる物にも困っていた無名時代、シルベスター・スタローンはモハメド・アリの試合を見て感銘を受け、ロッキーの脚本を書き上げたそうです。
ロッキーの境遇を少しお話しましょう。
そんな中、世界チャンピオンのアポロ・クリードが「無名選手にアメリカン・ドリームを体験させ自分の偉大さを知らしめよう」と考え、「イタリアの種馬」というネーミングが気に入ったという理由だけで、アメリカン・ドリームとは名ばかりの噛ませ犬として対戦相手にロッキーを指名する…。
この映画の中で、フィラデルフィアの街に漂う暗さも相まって正直ロッキーの人生は全く輝いて見えません。街の暗さが、冴えない生活を良く表現してると思います。
でも、きらびやかな恋愛ドラマとは違った純粋なドラマだから大好きなんですよね、ロッキー。どん底から這い上がろうとするロッキーの姿と、エイドリアンの物語を堪能してください。
エイドリアンの兄でクセのあるキャラクターのポーリー、そしてトレーナーであるミッキー等の脇役も存在感たっぷりですよ。相手のアポロ・クリードも「これぞアメリカ!」って感じです。僕はランド・カルリシアン(スターウォーズ)のイメージが強いですが…。
ロッキー歴代ラストシーン
ネタバレになってしまうので内容は言いませんが、ラストシーンの中でロッキー3のラストが一番好きです。ロッキーザファイナルは別格として、あの男っぽい終わり方は最高!ロッキーという「男」単体の物語がロッキー3もしくはロッキー4な気がします。ラストシーンはシリーズ通して全部で6つもあります。あなたのお気に入りのラストシーンはどれでしょうか?
歴代ロッキーのテーマを表現するなら
先ほどお話した通りロッキーはサクセスストーリーではありますが、何も富と名声だけがサクセスではありません。それぞれに一言で表現できるようなテーマがあり、それはロッキーの性格上、彼にとってお金よりも大事な「サクセス」です。
シリーズを一言で表してみると
ロッキー「愛」
ロッキー2「家族」
ロッキー3「挫折」
ロッキー4「親友」
ロッキー5「子供」
ロッキーザファイナル「ロッキー・バルボア」
という感じでしょうか?こうして見ると、挫折があったから僕はロッキー3をカッコいいラストシーンだと感じるのかも。
ロッキーは決してお金の計算が得意なタイプではないので色々な苦労をする事になりますが、その辺りはぜひ映画で…。
ロッキーザファイナル
さて、今回借りた完結篇のロッキーザファイナル。時は経ち、想い出の中に生きているロッキーの再起(カムバック)の物語です。歳を取り、ロッキーは色々な物を失っています。実際にロッキー5から16年の月日が経っているので、ロッキーもすっかり変わっています。
地位も名声も関係なく、誰にでも分け隔てなく接するロッキーは小さなレストランのオーナーとしてそれなりの成功を収めています。街を歩けば「やぁロッキー」と話しかけられ、それに気さくに応じるロッキーですが、実は心の中ではモヤモヤした物が捨てきれません。有名人で地元のスターだけど、一切気取った素振りがないロッキーは男として、大人として、そして人間として素晴らしいです。有名じゃなくていいから、こんな豊かな人になりたい。
そして物語が進んでいきますが…クライマックスシーンやラストシーンがこれまた別格です。内容を言いたい所ですが、そこはぜひ映画でご覧ください!
ロッキーの帽子のかぶり方
余談ですが、ロッキーの帽子のかぶり方はめちゃめちゃカッコいいんです。
ちょっと斜めに被るんですが、常にサラッとあのかぶり方なんですよね。普通にやってるとカッコつけてるように見えてしまいそうですが、ロッキーがやってるとすごく自然。
映画ロッキーまとめ
豊かな生き方とは?という部分でも見る事が出来るロッキーは人生のバイブルとも成り得る映画だと思います。
1本2時間として12時間近くロッキーワールドに浸れるので、GWはお酒片手にロッキーを完全制覇してはいかがでしょうか?
Wikipediaによると、USJにあるニューヨークエリアではエイドリアンのペットショップが再現されているんだとか。
USJにまだ行ったことのない僕は、新しい楽しみが出来て嬉しい気持ちになったのでした。