最近、Kindleで無料コミックを読みふけってはTSUTAYAに借りに行く日が多い僕ですが、先日お試しコミックの中に「アウターゾーン」が追加されていました。
アウターゾーン、知ってますか?30代の人じゃないと知らないかもしれませんが、かつて1991年から週刊少年ジャンプ誌上で連載されていたある意味伝説の漫画です。
漫画「アウターゾーン」とは
ホラーとSFが主題の漫画で、オムニバス形式(基本的に1話完結)で各物語の主人公とミザリィとで物語が描かれています(ミザリィは物語にあまり関わらない場合もあり)。
「世にも奇妙な物語」や「トワイライトゾーン」のような雰囲気を持つとにかく特殊な漫画でした。
作者は「世にも奇妙な物語」より「トワイライトゾーン」の方を意識していたと記憶していますが、ミザリィの持つお色気も当時小学生の僕には魅力的だったし、不思議だったり怖かったりする内容にも毎週ワクワクさせられていました。絶対に今の子が見ても面白い作品だと思いますので未見の方はぜひ。
1991年アウターゾーン連載開始当時のジャンプ漫画
異色だったと言っても、当時どんな漫画が掲載されていたか記憶が曖昧だと思いますので、アウターゾーンが掲載された1991年14号を調べてまとめてみました。
漫画タイトル | 映像化(ゲーム含め)の有無 |
ドラゴンボール | 〇 |
ろくでなしBLUES | 〇 |
DRAGON QUEST ダイの大冒険 | 〇 |
SLAM DUNK | 〇 |
花の慶次-雲のかなたに- | 〇 |
まじかるタルるートくん | 〇 |
魁!男塾 | 〇 |
シティーハンター | 〇 |
珍遊記 | 〇 |
こちら葛飾区亀有公園前派出所 | 〇 |
電影少女 | 〇 |
新ジャングルの王者ターちゃん | 〇 |
幽遊白書 | 〇 |
燃える!お兄さん2 | 〇 |
ジョジョの奇妙な冒険 | 〇 |
超機動爆発蹴球野郎リベロの武田 | × |
エース! | × |
ひかる!チャチャチャッ!! | × |
アウターゾーン | × |
いや、ただただ凄いとしか言いようがありません。連載19作中15作が映像化されています。花の慶次はゲーム化ですが、映像化と言えるでしょう。
珍遊記はアニメ化もされましたが、松山ケンイチさん主演で最近映画化されましたよね。とにかく、1991年当時のジャンプは今でも愛されているレジェンド級の漫画がゴロゴロしていたのが分かります。
その中で、アウターゾーンの記念すべき第1話「ママと悪魔」は読者人気投票で2位だったそうです。当時はドラゴンボールが毎週圧倒的1位だったので、実質1位だったと。この連載陣を見ると、その中でそれがどれほど凄い事だったか分かると思います。作者はジャンプでの人気・評価についてこう語っています。
「ジャンプ」の友情・努力・勝利というフレーズは有名だが、「アウターゾーン」は強引に言えば愛情・努力・勝利がコンセプトだったし基本的に悪は滅びる。そんなホラー系シリーズなんて漫画以外でもなかなかないし、愛も努力も報われず皮肉な敗北の結末と悪の勝利で終わらせるのが短編ホラーの常識になっていて、それが当然だと思い込んでいる作り手や受け手が多かったから、その定番を崩すのが目的で始めた連載だった。だからこそ「ジャンプ」の読者層に受け入れられたと思うのだ。
「勝利」はジャンプの合言葉でもありますが、アウターゾーンの中でどの話が好き?と聞かれるとたくさんありすぎて困る。でも一番記憶に残ってるのは「妖精を見た」です。物が無くなるのは妖精のせいで、でもその妖精は見ちゃいけない…というような内容。
小学生の頃の妖精体験と、別の回で高校生くらいになってからの妖精体験との2話がありましたが、両方印象に残ってます。あれは怖かった。
と、旧アウターゾーンの話はここまでとして…。なぜ今回アウターゾーンを紹介したかと言うと、「新アウターゾーン」ともいえるアウターゾーンRe:visited(リ:ビジテッド)を読んだからです。
アウターゾーンRe:visited(リ:ビジテッド)
2011年から連載されていたようで、当時のジャンプ少年は読む価値がある作品だと思います。Kindleにてアウターゾーンリビジテッド1巻は期間限定で無料で読む事ができますのでチェックしてみてください。
しかしあれからもう20年以上ですか…。時が経つのは早いですが、今改めて読んでも面白いのは、やっぱりジャンプ黄金時代に名作と肩を並べただけの事はあると思います。
子供だった自分たちも大人になったように、ミザリィも成長していました。お色気は健在(むしろパワーアップ)してますが、もはや別人…?
映画やドラマはなかなか見る時間がないので、チラチラと読める漫画しか最近読んでいませんが、また面白い作品があったらご紹介出来ればと思います。