猪って食べたありますか?
僕は今まで全くなくて、噂に「臭みがある肉」というイメージを持ってるだけでした。
そんな僕ですが、先日友人の働く美容院に行って雑誌を読んでいた時の事。担当は友人だったのですが、食い入るように雑誌の「男のヒレステーキ」のレシピを見る僕が気になったのでしょう。「そうゆうの好きだねぇ~!」という話になりました。
猪肉の話題になる
元々肉料理が好きな僕ですが、本当に美味しそうに焼けてたんですよその肉。肉いいよね、BBQいいよねと話してる中で、最近読んだ漫画を思いだしてその話題に。
僕「山賊ダイアリーって漫画があってさ、その漫画で猪とか採って食べるんだけど猪食べてみたいんだよね~」
都内在住から岡山県へ引っ越し、狩猟免許を取って猟師兼漫画家を生業とする異色の漫画家・岡本健太郎氏の作品。「猟師あるある」や、実際の狩りの様子等が漫画で読めるので分かりやすい。ディープな世界と思われがちな猟師の世界を詳しく解説しているので面白い。現在6巻まで出版中。
友人「あ、そうなんだ?オレの親父がたまに猟師やって取って来るよ?前回は足がまるごとあって嫁さんドン引きだったけど」
僕「マジか!欲しい!食べたい!」
友人「じゃあ今度もらった時は連絡するよ。」
・・・というやり取りがあったのですが、それから数日でほんとにもらえるとは思いませんでした。
おろしたばかりの猪肉がこちらです。
なにかを期待させる色艶です。友人曰く「1ヶ月くらい冷凍庫に入れとくと臭みが抜けて食べやすくなるよ」とのことだったので冷凍庫で保存。3週間くらい経ったので食べてみようと思った次第です。
ボタン鍋を作っていきます
そんなこんなで手に入れた猪肉、猪肉と言ったらボタン鍋でしょう!という事で初体験はボタン鍋で決まりです。早速材料・作り方を見ていきましょう。
猪肉
白菜
人参
水菜
シメジ
豆腐
水700~900ml
ショウガチューブ5cm
味噌おおさじ7~8
砂糖おおさじ2~3
醤油(適量)
みりんおおさじ2
料理酒おおさじ2
出汁の素1袋
猪肉を切っていく
まず、冷凍庫に入れておいた肉を半解凍して、薄めにスライスしていきます。袋から出して初めて気づいたんですが、結構大きなブロックをいただいてました。ありがとう!
鍋の中へ猪肉を投入
鍋の中には水と出汁の素が入っています。そこへ猪肉を投入して弱火でじっくり火を通しましょう。野生の肉なのでしっかり火を通したいです。
そこにショウガを入れていきます。チューブから適当な長さを臭み消しとして投入します。ショウガが好きな人はもうちょっと入れてもいいのかもしれません。
結構な量のアクが出てくるので、丁寧に取ってください。僕はあまりにアクが出たので一度出汁を張り替えました。鍋の出来上がりを左右するのでしっかりと。
味噌を入れ味を調える
味噌を溶かし入れて、味噌おおさじ7~8・砂糖おおさじ2~3・醤油(適量)・みりんおおさじ2・料理酒おおさじ2を全て投入します。
バランスを見ながら味を調整しましょう。個人的に味噌と砂糖は多めの方がいい感じです。
野菜を入れていく
中火にして、煮えにくい野菜から入れて下さい。15分くらいしたら火が通るので、そしたら煮えやすい野菜や豆腐を入れましょう。火が通ったらボタン鍋の完成です!
どうですかこの美味しそうな感じ。鍋にはちょっと早い時期ですが、これを見て鍋が食べたくなるのはあなたが日本人だからでしょうか。
初めてのボタン鍋を食べる
いよいよボタン鍋を食べてみます。噂に聞く臭みとはどんな感じなのか?美味しいのか?長年の全ての疑問が今全て明らかになります。
一口食べてみて、「ん?」という違和感。確かに豚肉や牛肉とは違う臭みを感じます。なんていうんだろう…。ぺディグリーチャムみたいな匂いが鼻に抜ける感じでしょうか。
野生の肉を食べてるんだ。という感じがして僕は全然嫌いじゃないです。味噌味のスープとも合ってますし。ちょっと七味唐辛子を入れると辛みも聞いてもっと美味しいのかも。
食感とか匂いに関しては、牛筋っぽいような感じもしますね(もっと柔らかいけど)。そこにレバーの臭みが加わる感じというか。
うん、この臭みはレバーっぽい臭みとエグみなんだと思います。それが近い感じがするなぁ。
長年食べたかった猪肉を食べられて満足のいく料理となりました。まだ冷凍庫にちょっと残ってるので第2弾も出来そうです。
猪肉ですが、なかなか手に入らない素材なので今回分けてくれた友人に感謝!ありがとう!